回顧, ≠懐古

たまには小・中学生の頃の事でも書いてみるかと思い立ったので. 以下の文章はあまり勘繰らず文面通りに読んでほしい.
あらかじめ言っておくが, 昔の事だから多少の誤認はあるかも知れんが 基本的に全部事実だからなっ.


小学生の頃, 学力診断テストってのが確か毎年あった. で 6 年の頃, 多分長期休暇明けの学活の時に,「今から学力診断テストの結果を返しまーす. もし図書室から借りてた本がある人はこの時間に返却に行きなさーい」ってな事を担任が言ったんで, クラスの 1/3 くらいの同級生と俺は先に本を返却しに行った. んで教室に戻ってきたら, 教室に残ってた同級生たちが次々と俺に「すげーね」って言ってくるのよ. 何の事かと尋ねてみれば, 何やら俺が全国 5 位という成績を取ったって話で.「うわ マジで ? そりゃすげー」と驚き (とりあえず) 喜ぶ一方で, 俺はその事実を同級生の口からしか聞かされてないわけで,「なんで本人がいない時に担任はそれを発表したんだろ」っつー ある種の疎外感を覚えたんで, その場は諸手を挙げて喜べるわけでもなくガッツポーズをするでもなく なんか中途半端な気持ちで終わってしまった.

中学校入学直後, 上の学年の女子生徒 3 人がやたら興味ありげに俺に話し掛けてきた事があった. 何かと思えば「全国で 3 番だったんだって~ ??」と. それまで人の噂話とかには無頓着に過ごしてきた俺は「そんな事まで, しかも他の学年にまで伝わってるのか」というちょっとしたカルチャーショック的なものを受けると同時に,「噂ってホントに誇張されて伝わるもんなんだなー」と半ば呆れながら,「やっぱり噂話とかどーでもいーや」って思った覚えがある.

今にして思えば,「全国統一学力テスト」なんてものは当時行われていなかったはずで, 実は「全国 5 位」ってのも誇張で「県 5 位」とかの間違いだったんじゃねーのかなー, と.


中学 1 年の後期に, 学級推薦で生徒会役員選挙の候補者になって, 実質 1 名の枠 1 年の枠は 2 名で, 慣習的なものあるいは“教育的配慮”に基づき男女各 1 名 に当選した. 自分らのポスター用にと候補者全員に配付された画用紙 2 枚を使わずに当選したもんだから, それに上に書いた女子生徒の件もあったから, 俺は「どうせ成績が良いってだけで, あるいはそれで名前が通ってるってだけで俺に投票したんだろ」って思った. そもそも学級推薦って時点でアレだし.
その後 生徒会 4 役当選者が集まってさぁ会長を決めようって場で, 2 年の当選者 4 人がみんなして一瞬だけど俺の方を向いたってのがまた「はぁ…」って思った. 俺の知らない人でさえ俺を評価してくれてるのは嬉しいけど, それはまた同時に嬉しくねー事なのよね.


中学 2 年の定期試験前に一度, 学活か何かで「グループごとに試験対策プリントを作って試験に備えましょー」ってなことをやった. で 地理・歴史が割り当てられたそん時の俺のグループは はっきり言っちゃうと成績のよろしくない方々ばっかりだったんで, もうほとんど俺一人でプリントを作ることにした.
やるんだったら本物そっくりに作ってやろうじゃないかと思って, 前学期の試験の問題用紙を引っ張り出してきて, その様式をほとんどパクって, もちろん問題はそん時の試験範囲から出題して, 点数配分もこれまでの試験のパターンを参考にして決めた.
それで 1 週間後に各グループが作ったプリントが印刷されてクラス全員に配付されたんだけど,「本物そっくりに…」なんてどう考えても手間の掛かる事をやっちゃったのは俺一人だけで, 他のプリントはどれも 10 問程度のものだったから俺拍子抜け. それとは逆に俺のプリントは「なんじゃこりゃー」ってことになって. で担任が地理・歴史担当の教員に話したらしく, でその教員が他のクラスの自分の授業で生徒に話したらしく, 結果 俺のプリントは増刷されることになった.

ここで話を終わらせるとただの自慢話なわけで. そうじゃないんだよ.
まず 地理・歴史担当教員が俺らのクラスの授業ではこの件について何も触れなかったのよ. んで他のクラスでは「このプリントの 8 割 (7 ? 6 ? 忘れた) はそのまま試験に出そうと思っていたところだ. で実際に出す」とか公言してたらしいのよ. ここで以前に覚えた疎外感が再び. そりゃあ, 俺がその教員の立場だったとしてもどう触れれば良いのか分からんけども.
それから, 「あくまで学活の一環なのに 俺がほとんど一人でプリントを作ったことに対して担任は何も言わなくて良いのか ?」ってな事を思ってた. 我ながら生意気ねぇ.


多分 同じく中学 2 年の頃, その前後がどういう経緯だったかは全く覚えてないが, 同級生の女子生徒 2, 3 人が俺の方に来てこんな事を言った.「○○さんが飯干君のこと好きなんだってー. でも『迷惑だからやめなよ』って言っといてあげたよー」みたいな事を. とっさの事だったんで俺は「あ, そう…」くらいしか言えなかった覚えがあるけど, やっぱ引いたわあれは. 確かに (って書くのもダメやけど) その○○って女子生徒はかなり大人しい部類の子だったけど, その子に対してそんな言い方はないよなぁ, んでそれをわざわざ俺に言う必要もないよなぁ, それになんで“上から”目線なんだろうなぁ, って.


中学 3 年の頃, 友人たちを使って俺のことが好きだと間接的に伝えてきた まさに“恋に恋する”女子生徒と,「どーなのー ? はっきりしなさいよー」ってな感じで詰め寄ってきたその友人たちが居た. 俺としてはそんな風に見られない子だったんで毎度毎度はぐらかしてたら 結局 2 週間くらいで収まった覚えがあるが, あん時はホントに鬱陶しかった.

一度「そもそも△△さん (その女子生徒) は ×× 君が好きなんじゃなかったの ?」(← 当時の同級生の間では割と周知の事実) と返してみたら「『前はそうだったけど今は飯干君だけよ♥』だってぇ~」とか言われて, んでそのやりとりを教室の後ろの方で見てた張本人は「きゃ♥」とか言って. んなのを聞かされて まぁ正直言って全く嬉しくないわけじゃないから, 口元をひくつかせて「ばっ…」とか言いながらそっぽを向いたら その取り巻きたちに「照れてる~ !」とか言われて. あああもう あん時はホントに鬱陶しかった. ……ばっ, バカ ちげーよ ! 妄想なんかじゃねーよッ !!


同じく中学 3 年の体育大会前, 俺らの中学では例年 生徒会主導で体育大会が行われているという“伝統”があって, その練習とかも生徒会が仕切ってたわけ. といっても横には教員もしっかりいたけど. ただ部活動紹介と称して各運動部員で行う行進の練習だけは何故か教員不在でやってた. となると練習する側は当然たらたらとし始めるわけで. 仕切る側に居た俺はそのあからさまな態度の切り替わりを目にしてもう頭にきて, ここに書きたくないくらい, 書くために思い出すこともしたくないくらい暴れちゃって. 「暴れる」って書くと変にカッコいいように思ってしまう人がもしかしたら居るかも知れんけど そんなカッコよさなんて微塵もない. 翌日から明らかにみんなの俺を見る目が変わってたな.「壊す/壊れるのって簡単なんだなぁ」ってその時に身をもって実感した.


いい加減 書き疲れてきたから今回はここまで.