概要

coLinux の設定に関する事.未完.

Table of Contents

coLinux のインストール

stable-coLinux-20080416 での話.

手順

作業を始める前に以下のような構想を立てた.

  • Debian を使いたい
  • ext3 よりも ReiserFS を使いたい
  • My Documents をホームディレクトリにしたい
  • 普段は PuTTY などの端末エミュレータを使って作業したい
  • coLinux 上でローカル Web サーバを立て,Windows 上の Web ブラウザで閲覧できるようにしたい
  • ローカル Web サーバで表示する HTML 文書などは Windows と共有したい

その後,下記の参考 URI の記述を基に以下の作業を行った.

  1. coLinux のインストーラ (stable-coLinux-20080416.exe) によりインストールする.
    • インストール先: F:\coLinux\
    • ネットワーク関連では SLiRP を選択
    • Root Filesystem image: Debian-4.0r0-etch.ext3.1gb.bz2
  2. Debian-4.0r0-etch.ext3.1gb.bz2 を展開する.
  3. Windows のコマンドプロンプトでディスクイメージを作成する.
    > runas /user:<管理者権限を持つ Windows ユーザ名> cmd
    --------
    > F:
    > cd coLinux
    > fsutil file createnew ReiserFS-root.img 1073741824
    > fsutil file createnew ReiserFS-usr.img 2147483648
    > fsutil file createnew swap.img 536870912
    • / 用に 1GB, /usr 用に 2GB, スワップ用に 512MB.
  4. coLinux の設定ファイルを編集する.
    > copy example.conf Debian-4.0r0-etch.conf
    --------
    # Debian-4.0r0-etch.conf
    kernel=vmlinux
    cobd0="F:\coLinux\Debian-4.0r0-etch.ext3.1gb"
    cobd1="F:\coLinux\ReiserFS-root.img"
    cobd2="F:\coLinux\ReiserFS-usr.img"
    cobd3="F:\coLinux\swap.img"
    cofs0="D:\My Documents"
    cofs1="D:\Local Web Sites"
    # シングルユーザモードで起動しないと全ファイルのコピーができない.
    root=/dev/cobd0 ro single
    initrd=initrd.gz
    # メモリ容量はデフォルト値で.
    # Windows 上のポート 50022 == coLinux 上のポート 22,
    # Windows 上のポート 50080 == coLinux 上のポート 80.
    eth0=slirp,,tcp:50022:22/tcp:50080:80
  5. コマンドプロンプトから coLinux を起動する.
    > colinux-daemon.exe @Debian-4.0r0-etch.conf
    • ユーザ root の初期パスワードは "root".
  6. パスワードを変更したり,ユーザを作成したりしておく.
    # passwd
    # useradd -m <ユーザ名>
    # passwd <ユーザ名>
  7. apt-line を編集する.
    # nano /etc/apt/sources.list
    --------
    deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ etch main
    deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ etch main
    deb http://security.debian.org/ etch/updates main contrib
    deb-src http://security.debian.org/ etch/updates main contrib
    --------
    # apt-get update
    # apt-get upgrade
    • contrib や non-free は後日追記するということで.
  8. 作成したディスクイメージをフォーマットする.
    # apt-get install reiserfsprogs
    # mkfs.reiserfs /dev/cobd1
    # mkfs.reiserfs /dev/cobd2
    # mkswap /dev/cobd3
  9. システムを丸ごとコピーする (ext3 から ReiserFS へ移行する).
    # cd /
    # mount /dev/cobd2 /mnt
    # cp -a /usr/* /mnt
    # umount /mnt
    # mount /dev/cobd1 /mnt
    # cp -a (proc, sys, usr, mnt 以外のディレクトリ) /mnt
    # cd /mnt
    # mkdir proc sys usr mnt
  10. /mnt/etc/fstab を編集する.(以下抜粋)
    /dev/cobd0  /     reiserfs  defaults  0  1
    /dev/cobd1  /usr  reiserfs  defaults  0  2
    /dev/cobd2  none  swap      sw        0  0
    cofs0  /home/<ユーザ名>  cofs  uid=<ユーザ名>,gid=<グループ名>,dmask=0755,fmask=0644  0  0
    cofs1  /var/www  cofs  defaults,dmask=0755,fmask=0644  0  0
    • / (/dev/cobd0) のオプションには元々 noatime,errors=remount-ro と書かれているが,そのままだとディスクイメージ変更後にうまくマウントされなかった.
  11. /mnt/etc/mtab をリネームする.
    # mv /mnt/etc/mtab /mnt/etc/mtab.disabled
  12. /usr 以下を削除し,一旦シャットダウンする.
    # rm -rf /usr/*
    # /sbin/shutdown -h now
  13. F:\coLinux\Debian-4.0r0-etch.conf を再度編集する.(以下 変更箇所のみ抜粋)
    cobd0="F:\coLinux\ReiserFS-root.img"
    cobd1="F:\coLinux\ReiserFS-usr.img"
    cobd2="F:\coLinux\swap.img"
    root=/dev/cobd0 ro
  14. coLinux を Windows のサービスとして登録する.
    > colinux-daemon.exe @Debian-4.0r0-etch.conf --install-service <サービス名>
    • 省略時のサービス名は "Cooperative Linux".
  15. (Windows 起動時に coLinux サービスも起動するように変更する.)
    • コントロールパネル (-> パフォーマンスとメンテナンス) -> 管理ツール -> サービス を開き,当該サービスの設定を変更すればよい.
  16. colinux-console-*.exe (SSH 未設定時) または PuTTY などの端末エミュレータ (SSH 設定済み時) を用いて coLinux 上の Debian にログインする.
    • localhost:50022 に SSH 接続すれば良い.
  17. あとは通常の Debian と同様にインストールやら設定やらしていく.
    • インストール済みのパッケージの数は必要最小限に抑えられているようなので,設定すべき項目はやたら多い.

参考 URI


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